2009年11月9日

残業は悪 〜「残業ゼロ」の仕事力

残業について考える

残業してますか。

「してます、バリバリしてます、残業代目当てにしてます」という人も、「サービス残業ばっかりで一銭の得にもならないけどしょうがなく…」という人もぜひ読んだ方がいい本。ちなみに私は前者です。

「残業ゼロ」の仕事力
吉越 浩一郎
日本能率協会マネジメントセンター
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なぜ残業してはいけないのか

そもそも、なぜ残業をしてはいけないのだろうか。

残業は「悪」だからだ。

残業は問題を隠蔽する。

p17
「時間内に終わらなければ残業すればいい」という考え方で対処していると、なぜ仕事が終わらないのかという理由が分からず、したがって抜本的な解決も図れないので、常に同じ問題が繰り返し発生し続けることになります。
つまり、問題を顕在化し改善する絶好の機会が、残業によって奪われてしまうのです。

そして、残業は人と組織の成長を阻害する。

p53
人間の仕事のキャパシティは「能力 × 時間 × 効率」で決まる。能力と時間を飛躍的に増やすことは難しいが、時間に制限を設けることで効率を上げることが出来る。

能力と効率はイコールなんじゃないかと思ったが、残業が恒常化している人間にとって、少なくとも能力に依らない程度まで効率を上げる余地はまだまだあるという筆者の認識には納得させられた。

p27
「どうせ残業すればいいのだから」という、弛緩しきった仕事のやり方が身体に染み付いた日本のホワイトカラーは、もともとの仕事の密度が薄い

のだから。耳が痛いです。


残業代目当てで残業してる、という人にとってはどうなのだろう。「問題とか成長とかどうでもいいよ、俺が欲しいのは金だ!」という人にとっても、残業は「悪」なのだろうか。

「悪」だ。

むしろ、金を一番に考えている人こそ、残業をなくすべきだ。

入社後10年ぐらいは、だらだらと残業した方が収入は多いかもしれない。しかし、残業代がつかない管理監督者になったとき、筆者の言うところの「弛緩しきった仕事のやり方」しかしていないとどうだろう。延々とサービス残業をすることになってしまう。そんな人間は、さらに収入が増えるような次なるステップアップすることも出来ない。

トータルでの収入を考えるのならば、残業しない働き方を早く身に付けるべきなのだ。

筆者は言う。

p173
仕事中に考えるのは、「会社にとって正しいことは何か」だけのはずです。それ以外のことはすべて、ゲームに勝つための判断を謝らせる余計なことなのです。


ゲーム(=仕事)に勝ってこそ収入も増えるというものだ。

どうすれば残業をなくせるのか

では、どうすれば残業をなくせるのか。

p45
大きな問題を分けて小さくするのです。

p46
問題はいろんな問題が組み合わさって大きくなっている。
小さく分けて、「緊急対策」が必要な問題だけに手を付ける。その後「再発防止」→「横展開」をする。

ここで重要なのは、とりあえずすぐやる、ということ。

p51
優先順位を考えたり、スケジュール表を作ったりするひまがあるのなら、その間に仕事の一つも片付けた方がいい

p77
目的地まで一番早くたどり着くためには、立ち止まらないことです。
A、B、Cのどれとどれを組み合わせたら速いか、などと考えているひまがあったら、最初に目に入ったAから順にどんどん片付けていきます。その方が速いし、しかも確実なのです。

問題を細かく分けて、さっさと片付ける。そのために、デッドラインを設定し、こなす仕事の密度を上げる。


残業をしないで家に帰って、何をすればいいのか

残業がなくなって早く家に帰ってもやることがない。そんな人もいるだろう。そして、それこそが残業の問題なのだと筆者は言う。

p187
「life for work(働くために生きる)」ではなく、「work for life(生きるために働く)」でなくてはならない

workだけの人生を定年まで過ごした人は、いざ仕事がなくなると何をしていいのか分からない。のんびりするには長過ぎる定年後の人生に何もしたいことがないのでは、あまりに寂しい。現役時代からlifeについても考える必要があるのだ。

そして、そのためには、残業をなくしlifeの時間を増やさなければならない。家に帰っても何をすればいいのか分からないという人は、その何かを見つけるのが第一歩だろう。定年後に何かを探そうとしても遅すぎる。


残業代目当てで残業してる人も、workとlifeについて日頃から考えるのは重要なことだろう。


続編は、「残業ゼロ」の人生力。

「残業ゼロ」の人生力
吉越 浩一郎
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こちらは、残業を減らした上でどう生きるかがテーマ。workを減らしたらlifeについても考えないといけませんよ、という本。

とりあえず、早くパートナーを見つけないとな(=結婚しないとな)、という気持ちにさせてくれます。

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