2009年11月30日

「読書は1冊のノートにまとめなさい」「嫌です」

何でも1冊のノートにまとめてしまうことに定評のある奥野宣之氏による読書法の本。

P18
ノートを使うことで、以下のことが可能になります。
  • 「何となく」の読書ではなく、目的を明確にした主体的な読書ができる
  • 本で読んだ情報を確実に自分のものできる
  • 昔読んだ情報や感想をいつでも自由に引っ張り出せる
だそうです。

正直、あまりオススメできる本ではありません。

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なぜノートじゃないといけないのか?

読書のフローは以下のようにまとめられる。

P27,28
  1. 探す…ハズレやムダを減らす効果的な「情報収集」と欲しい本の「リストアップ」
  2. 買う…書店やネットを使った「効率的な本選び」
  3. 読む…「読書ノートへの引用箇所」を探しながらリーディング
  4. 記録する…重要な箇所だけにフォーカスして「読書ノート」を書く
  5. 活用する…読書ノートを、あとで参照できるように「索引化」する
それぞれの段階でノートを活用するのが著者の読書法だ。

買いたい本をリストアップしておく、読んだらまとめておく、というのは確かに重要なことだ。しかし、それらを全てノートでやる意味が分からない。

致命的なのは、最終的にPCで索引を作るという点。どう考えても面倒くさい。それなら最初からPCにメモしろよ、と思う。

iPhoneをはじめとする進化したモバイル端末が存在する現在社会において、ノートにメモって後からPCで索引を作るのは時間のムダとしか思えない。

もちろん手書きのメモが便利な場面は今でもたくさんあるが、何でもかんでも手書きというのは非効率だ。

本書にイマイチ説得力がない理由

正直、あまりオススメできない本書であるが、どうにも説得力がないのは、著者の方法で上手くいく気がしないからだ。

P128
読書家を悩ます最大の問題は「何かで読んだのだが思い出せない」「あの話はどの本に書いてあったっけ」というヤツでしょう。

この悩みは本書の参照システムを作ることで、ほとんど解消します。
確かに!
どっかで読んだはずなのに、全然思い出せないことってあるある!
その悩みが解決しちゃうの?

…と期待してしまうわけだが、そんな期待は脆くも崩れ去ってしまう。

P113
崩れた本の山で生き埋めになって死んだ人の話も、何かで読んだことがあります。
P173
どこで聞いたかは忘れましたが、「広辞苑」を何冊も買って、すべての部屋に置いている人がいたそうです。


アンタ、どこで読んだのか全然思い出せてないじゃん!

揚げ足を取ってるような気もしなくもないが、「何かで読んだのだが思い出せない、という問題を解決する」と買いてある本の中で「何かで読んだことがあります」はマズいのではなかろうか。

せひ自慢のノートから参考文献を引っ張りだしてきてほしかった。

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